公益財団法人 奈良屋記念杉本家保存会

大座敷

卓縁天井を貼り、角柱を使っての書院造りにも似た、格調高く単純でおおらかな構成の美しさをみせている。

書院造りにも似た、格調高く単純でおおらかな構成の美しさ

通り庭から2列目の奥、縁を隔てて北の前栽に面する10畳敷の座敷は、7.89尺の高さに卓縁天井を貼り、床柱にも角柱を使うなど、一般的な京町家の座敷に見られる書院造りに比べ、より格調高く単純でおおらかな構成の美しさをみせている。
黒々とみえる砂摺り(すなずり)の壁は、明かりをかざしてみれば黒緑色に群青が混ざった微妙な色合いで、昭和初期まで京都南郊で採掘されていた九条土を塗り上げたものである。北向きのほの暗い座敷であればこそ、こうした色彩の壁が生きるのであろうし、この部屋でかすかな明かりを明るく感じることができる。

座敷庭

客を迎える為の座敷に備えられた庭

座敷庭は、当主が客を迎える為の部屋である座敷に備えられた庭として、建物の最も奥に位置している。
座敷は、家長の客を迎へいれるためだけの空間であり、家族の団欒に使われるということが一切許されない部屋であった。そして座敷庭も、子供の遊び場という性格は一切排除された空間であった。

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